暗号通信傍受による迎撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 22:02 UTC 版)
「アイタペの戦い」の記事における「暗号通信傍受による迎撃」の解説
アメリカ第6軍司令官ウォルター・クルーガー中将の指揮する連合軍は、アイタペを占領したアメリカ軍の第32歩兵師団の一部および第112騎兵連隊戦闘団を、アイタペ=ウェワク間のドリニュモール川(日本軍呼称:坂東川。アイタペ東方30km)付近に布陣させていた。 この頃のアメリカ陸軍は、日本の第20師団から鹵獲した暗号書・乱数表により、ニューギニア方面の日本陸軍暗号通信を容易に復号できる態勢にあった。そのため、アメリカ陸軍は、日本の南方軍が6月1日に発信した潜水艦による作戦物資緊急輸送の要請電文や、第18軍が6月20日に発信した電文を傍受し、日本側のアイタペに対する攻撃計画を事前に察知することができた。このアイタペ戦における暗号復号は、ウルトラ情報(en)による事前警告の最大の成功例とも言われる。 日本軍の攻撃計画を知らされた第6軍は、第32歩兵師団の残部、第124連隊戦闘団(第31歩兵師団より抽出)、第43歩兵師団を順に急派するよう指示した。この増援部隊の到着によって、アイタペ周辺のアメリカ軍は合計で2個と3分の2師団の兵力に増強された。
※この「暗号通信傍受による迎撃」の解説は、「アイタペの戦い」の解説の一部です。
「暗号通信傍受による迎撃」を含む「アイタペの戦い」の記事については、「アイタペの戦い」の概要を参照ください。
- 暗号通信傍受による迎撃のページへのリンク