映画『踊る大紐育』
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「オン・ザ・タウン」の記事における「映画『踊る大紐育』」の解説
詳細は「踊る大紐育」を参照 1949年の『踊る大紐育』(おどるだいニューヨーク、On The Town)は、ミュージカルをメトロ・ゴールドウィン・メイヤーが映画化した作品。1940年公開の『踊るニュウ・ヨーク』と関連はない。 脚本と音楽はオリジナルの舞台版からは大きく変更され、バーンスタインの音楽の多くは、ロジャー・エデンスとコムデン、グリーンによる新しい歌に差し替えられた。これはバーンスタインの先鋭的な楽曲が、当時の一般の観客には難しいとプロデューサーのアーサー・フリードが判断した為とされる。舞台版では重要な要素であった戦地へ向かう若い水兵達のペーソスは、戦後の作品である本作にはなくなり、無邪気な若者賛美、海軍賛美が全編を貫く作品となっている。 主演のジーン・ケリーはスタンリー・ドーネンとともに監督も行った。この映画はスタジオ撮影とロケ撮影の組み合わせで知られ、ジーン・ケリーはいくつかのシーンを実際に街の中で撮影したと話している。オリジナル舞台からはブランヒルドのルームメイト役のアリス・ピアースが同じ役で出演している一方、クレアの婚約者のピトキンは役柄が削られ、映画には登場しない。 変更された要素があまりに大きすぎたものの、この都会的でパワフルなミュージカルは一般の観客にはすぐに受け入れられ、大ヒットを記録した。1939年以来MGMミュージカルの牽引役となってきたプロデューサーのアーサー・フリードは、この映画の成功で全盛期を迎え、以後もミュージカル映画のヒット作を数多く生み出していく。 本作は同年春公開の『私を野球につれてって』(Take Me Out To The Ball Game)とほぼ同じ製作スタッフの作品であり、主なキャストもジーン・ケリー、フランク・シナトラ、ジェールス・マンシン、ベティー・ギャレットと『私を野球に~』の出演者を引き継いでいる。またベティー・ギャレットは『私を野球に~』でもシナトラの恋人を演じていた。
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