早期の治療が必要な場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:20 UTC 版)
前述した要因に当てはまらず、頭痛など他の部位の症状を伴う嘔吐の場合には、臓器や脳・神経系の損傷などといった、別の病因による副次的な症状である可能性があり、場合によっては生命の危険に関わる。このため早急な医師の診察が必要である。 一般的に嘔吐した場合、吐瀉物は胃酸を中心に胃の内容物である。胃炎や胃潰瘍などの病気により発生した場合には、それら以外に血液を含む場合がある。状態によって以下のような、それぞれ別の原因によるものである。 茶褐色である(胃酸と反応するため)吐瀉物中にこのような茶褐色の血液の塊がある場合は、消化器の潰瘍が疑われるため、早めの消化器科への受診が勧められる。嘔吐によって初めて自覚されるが、普段はそのまま消化してしまっているため、自覚症状に乏しい。 鮮血を吐く(赤い・量が多いなど)吐血とよばれ、重大な消化器の損傷が疑われるため、嘔吐とは違いより救急的な医療を必要とする。消化器科・内科外科を含む救急指定病院へ急ぐことが勧められる。 咳き込んだ際にも血液が混じる喀血とよばれ、嘔吐や吐血とは原因が異なり、呼吸器の損傷で咳や痰と共に血液が排出される。その一部が胃に入って、吐瀉物にも血が混じることもある(茶褐色)。感染症(伝染病)も疑われるため、早期の呼吸器科への受診が勧められる。
※この「早期の治療が必要な場合」の解説は、「嘔吐」の解説の一部です。
「早期の治療が必要な場合」を含む「嘔吐」の記事については、「嘔吐」の概要を参照ください。
- 早期の治療が必要な場合のページへのリンク