早期の商業運航撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 10:23 UTC 版)
「ダグラス DC-7」の記事における「早期の商業運航撤退」の解説
幹線航空路へのジェット機就航で、DC-7(A)/B型は夜行便やローカル路線へ配置換えされたが、その居住性の悪さによる不評は深刻で、ローンチカスタマーのアメリカン航空ではDC-7/DC-7A型を経年約5年程度で次々スクラップ処分。DC-7A/B型ほかも徐々に売却処分か転用を進め、1962年に旅客便から引退後、貨物型に改装し自社の貨物定期便へ転用または売却し、他社へリースした機体を除き1965年頃運用を終えた。他社でも、DC-8やボーイング707、コンベア880などの導入が進んだ影響を受け、1963年頃には定期旅客便から外れ、チャーター旅客便か貨物機に転用されて、1967年頃には転売されている。 こうして早々と1960年代前期の中古旅客機市場に放出されたDC-7型であったが、複雑すぎるターボ・コンパウンドエンジンに代表される整備面での運行コスト負担が大きいことから、中古機を購入する航空会社等からは嫌われ、DC-6型機より低価格で取引される状態であった。同時期に経年10年以上の中古DC-6型機が、中小航空会社のローカル定期旅客便路線運行で重用され、市場でのタマ数が不足していた状況とは対称的だった 現在も数機がアメリカや中南米で使用されているが、その多くは貨物機や消防機に改修され、旅客便やチャーターからは早期に退役している。
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