旧黄綬褒章
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旧黄綬褒章は、1887年(明治20年)3月14日の詔勅に始まった防海費献納運動(沿岸防衛事業への私財提供運動)に賛同して私財を政府へ献納した者への賞与として、「黄綬褒章臨時制定ノ件」(明治20年勅令第16号)により「私財ヲ献納シ防海ノ事業ヲ賛成スルモノニ授与スル」とし、金章と銀章が定められた。政府内規では、1000円以上の献納者には銀章を、1万円以上の献納者には金章を授与することとされた。このときの受章第1号は、それぞれ金章が松平茂昭、銀章が中井新右門(中井銀行代表、清酒問屋)であった。 防海事業に対する私財献納の出願は同年9月30日で締め切られ、褒章の授与は願い出た上で献納を済ませた者から順に行われて行き、1894年(明治27年)1月10日の荻野六郎を最後に停止されるまで、金章が54名、銀章が572名、合計626名へ授与された。 旧黄綬褒章は、1947年(昭和22年)の内閣官制の廃止等に関する政令(昭和22年政令第4号)により根拠勅令とともに廃止された。 旧黄綬褒章(メトロポリタン美術館所蔵) (金)表面 (金)裏面 (銀)表面 (銀)裏面
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