旧線について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 03:04 UTC 版)
開業当初は、現在の阪急バス停留所がある武庫川の沿道が旧線であった。当駅周辺は山間の狭いV字谷であり、建設工事や落石防止などの護岸工事や、そして保線作業が大変な区間であった。福知山線の大半のトンネルがこの周辺に集中しており、現在でも当時の護岸工事の痕跡が多数存在する。 1986年に当駅を含む宝塚駅 - 三田駅の新線が整備され、旧線は廃止された。旧線はJR西日本(旧国鉄)により「立入禁止」の措置が執られ、入口に柵が設置された。しかし、それにも拘らず無断立ち入りによるハイキング利用者が増加した。結局、1990年にハイカーが自己責任を負うことを条件に開放された。 その後、2008年にハイカーの転落死亡事故が発生した。また、土砂災害の危険性も指摘されていたため、2016年5月に西宮市内の廃線跡は整備のために、閉鎖され立入禁止の措置が取られた。2016年11月15日から正式な遊歩道として一般開放された。 整備された廃線跡のハイキングコースは、生瀬駅 - 武田尾駅間の約4.7 kmで徒歩約2時間。ハイキングコース出発地点・終点地点まで、生瀬駅または西宮名塩駅、武田尾駅よりそれぞれ徒歩15分程度で、途中にトイレが有る。なお、ハイキングコースとなっている廃線跡では途中に自動販売機やトイレは無く、また所々に有るトンネル内に照明は無いため懐中電燈などの照明器具を持参する必要がある。
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