旧スポーツテストの見直し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 15:04 UTC 版)
「スポーツテスト」の記事における「旧スポーツテストの見直し」の解説
1999年(平成11年)を目処に、旧スポーツテストを全面改訂することになった。その大きな理由は以下の二点である。 高齢化社会が進行する中、60歳以上の高齢者も参加できる安全性の高いテストが必要となったため。 学校五日制の実施にあわせ、テスト項目の削減・改訂による実施時間の短縮が必要となったため。 つまり、安全性の重視・種目と記録の妥当性・場所や計測法の簡略化が要求され、以下の項目が削除対象となった。 ジグザグドリブル - 調整力よりもドリブルの練習量に左右される。日常的に鞠つき遊びを経験していた女子のタイム基準が厳しい。 懸垂腕屈伸・斜懸垂 - 筋力不足で懸垂ができない対象者が多数あり、調整力調査すら不可能な種目である。 伏臥上体反らし - 実際は背筋力を用いた運動であり、柔軟性が反映されているとは言えない。 背筋力 - 肩や腰への衝撃が大きい。頑丈な背筋力計での怪我も無視できない。 走り幅跳び - 小学校低学年は立ち幅跳びで代用しており、生涯を通じて立ち幅跳びを継続することが望ましい。また天候に左右される屋外で実施せざるを得ない。 垂直跳び - 高齢者の場合、着地時の転倒や壁面への衝突が危惧される。 立位体前屈 - 体型の変化(長脚化)により記録は悪化傾向にある。腰への衝撃が大きい。 踏み台昇降運動 - 同時に実施していた持久走と相反する結果が頻繁に出るため、全身持久力指標運動といえるか疑わしい。また、慣れていない人だと脈拍を測定するのが難しく正確に結果を出せない。
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