旧コリンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 05:47 UTC 版)
コリンズは元々はスコットランドの印刷会社で、1819年、グラスゴーの長老派教会の教師ウィリアム・コリンズが、同じくグラスゴーの Tron Church の聖職者トーマス・チャーマーズの弟チャールズ・チャーマーズと共に創設した。創業当時には幾多の困難があり。1825年にはチャールズ・チャーマーズが会社を残して亡くなった。1841年には聖書の印刷で成功を収め、コリンズの息子でグラスゴー市長となったウィリアム・コリンズ(父と同名)が1848年に同社を宗教や教育関連の本に特化した出版社とした。1868年には社名を William Collins, Sons and Co Ltd. とした。 当初は宗教関係と教育関係の本の出版が中心だったが、他の分野の出版も手がけていった。1917年には小説の出版も始めた。例えば、アガサ・クリスティの小説は初期の6作を除いた全作品を出版している。C・S・ルイスの作品の出版権を獲得すると、宗教出版のインプリントとして Fount を創設した。 コリンズは若者向けの多数の本を出版するようになり、総合的な出版社となっていった。1970年代後半には、アメリカのジュブナイル小説シリーズである Hardy Boys と Nancy Drew シリーズをイギリスで出版した。これらは当初アメリカでの判型を踏襲してダイジェスト判(約19×14cm)のハードカバーで出版された。すぐにインプリントである Armada Books がペーパーバック版も出版したが、アメリカでの順序とは異なる順序で出版した。Armada Books は他にも Three Investigators、Biggles、Billy Bunter、くまのパディントンといった類似のシリーズも出版し、イーニッド・ブライトン、Malcolm Saville、Diana Pullein-Thompson といった著名な作家の作品も出版した。 1989年、ルパート・マードックのニューズ・コープがコリンズを買収した。
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