日焼けと人種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 01:43 UTC 版)
基本的に有色人種と白人では先述のダメージを受ける度合いが大きく異なり、黒人よりは中東系、中東系よりは東アジア系、東アジア系よりは欧州系の白人が大きく影響を受ける。しかしながら白人はそのダメージが最も大きいにもかかわらず、文化的に日焼けした肌から裕福な印象を受けるために日焼けを好み、日焼けサロンに通ったりビーチで日焼けする姿が多々見られる。 「フィッツパトリックのスキンタイプ」も参照 13カ国の400万人以上のがん患者のデータを用いた2006年の研究では、日照の少ない国での特定のがんのリスクの顕著な増加が示され、その他の関連研究でもビタミンD濃度とがんの間の相関関係が示されている。この著者は、毎日 1,000IU (25μg) のビタミンDの追加摂取はヒトの大腸癌のリスクを50%減少させ、乳がんと卵巣がんのリスクを30%減少させると示唆している。さらに、日照不足であると、くる病や冬型の季節性情動障害に罹患するリスクが高まる。これらの日照不足によると思われる疾患を避け、健康を維持するために、高緯度に居住する白人は日光浴を好む傾向にあると考えられる。 日本でも20世紀に日焼けブームがあったが、その後紫外線の害が指摘されるなどして廃れた。詳しくは美白を参照。
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