日焼けの発生と紫外線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 01:43 UTC 版)
日焼けは、日光(や紫外線人工灯)への過剰な暴露の結果として発生し、人体の色素であるメラニンの保護能力を超えている時に起こる。紫外線の強い時間帯、地理的な高度、水、雪、砂による下からの反射は強い日焼けを起こす条件ともなる。雪の場合は「雪焼け」と呼ばれる。 メラニンの量には個人差があるが、一般に、より浅黒い肌の人々は色白の人より多くのメラニンを持っており、前者は日焼けしにくい。 紫外線は、その波長によってUVA(長波長紫外線)、UVB(中波長紫外線)、およびUVC(短波長紫外線)に分けられる。地球の大気中のオゾンを透過する間に、UVCは大気によって完全に減衰し、15分未満で日焼けが生じる程度のUVAとUVBは、十分に残っている。近年、クロロフルオロカーボン(CFC、フロンの一種)によるオゾン層の破壊によって、世界的に、特に南半球において増大しており、オゾン層破壊と周期的なオゾンホールの発生が、紫外線を危険なほどに高いレベルまで透過してしまっていることが懸念されている。 以前は、UVBのみが皮膚ガンの原因となると考えられていたが、UVAとUVB両方が皮膚ガンを誘発する。 一部の薬は日焼けのリスクを増加させる。テトラサイクリン系などの抗生物質、抗てんかん薬や抗精神病薬及び避妊薬は副作用に光線過敏があり日焼けのリスクを増大させる。抗がん剤では種類によって黒っぽい日焼けを起こすことがある
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