日本本土とB円
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 14:52 UTC 版)
沖縄県と奄美群島を除く本土地域でも、敗戦直後の1945年9月24日に大蔵省(現在の財務省)が連合国軍総司令部の要請(三布告)を受けて発行を承認し、占領軍によってB円も日本円と同じく正式な通貨とされ支払が開始された。法定通貨として日本円(日本銀行券、小額政府紙幣、補助貨幣、臨時補助貨幣)と等価交換が可能と定められ、日本銀行券などと同様の形式でB型軍票の様式も公示された。 しかし当時の日本は終戦直後の猛烈なインフレーションの昂進に悩まされている時期でもあり、万一占領軍が本土でB型軍票を濫発すればインフレーションを一層助長し戦後の日本経済の混乱が更に拡大する懸念が出て来たため、日本政府が占領経費を日本円で支弁することを交換条件として軍票支払の停止を要請し、占領軍に承認されたため出回った量は極めて少ない。1948年7月15日をもって本土ではB型軍票の流通は廃止されたが、ほとんど流通していなかったため混乱はなかった。本土で回収されたB型軍票は沖縄で再利用された。
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