日本人住民への略奪・強姦・虐殺行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:54 UTC 版)
「引揚者」の記事における「日本人住民への略奪・強姦・虐殺行為」の解説
「麻山事件」、「小山克事件」、「葛根廟事件」、「牡丹江事件」、「敦化事件」、および「乙女の碑」も参照 ソ連軍占領下の地域では、ソ連兵や中国共産党軍、朝鮮人民義勇軍や朝鮮保安隊、および暴徒化した現地住民の朝鮮人による日本人住民への暴虐行為や拉致があった。 米田建三は、婦女子の強姦は有史以来、戦争には付き物とされるも、先の大戦での満州・朝鮮における日本人婦女子の強姦は度を越して凄まじいものであった。朝鮮人・朝鮮保安隊のレイプは残虐を極め、強姦・婦人の要求は「報い」として甘受できる被害とはとうてい言えるものではなく、ベルリン等ドイツ全土では200万人のドイツ女性がレイプされたと推定されるが、朝鮮人、朝鮮人の保安隊に犯される様はベルリン同様と述べている。 ソ連兵は規律が緩く、占領地で強姦・殺傷・略奪行為を繰り返したため、戦後の日本において対ソ感情を悪化させる一因となった。朝鮮人も朝鮮半島でソ連兵と同様の行為をおこなったと言われており、強姦により妊娠した引揚者の女性を治療した二日市保養所の記録では、相手の男性は朝鮮人28人、ソ連人8人、中国人6人、アメリカ人3人、台湾人・フィリピン人各1人となっている。夫の前でソ連兵にレイプされ、青酸カリで自殺した婦人もいた。興南の日本人収容所ではソ連兵が「マダム、ダワイ!(女を出せ)」とわめき、女性を発見すると暴行した。日本人女性は暴行されないように短髪にしたり男装や顔に墨を塗った。また一部の満蒙開拓団では、未婚女性らを性接待係としてソ連兵に差し出すことで、ソ連への庇護を求めた。 また、中国共産党軍と朝鮮人民義勇軍は在留日本人に強制徴兵や強制労働を課したため、それに対する蜂起とその後の虐殺などで1946年2月3日の通化事件のような事件が起きた。引揚列車に乗車後、乗り込んできた中国共産党軍によって拉致された婦女子もいた。 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズによる自伝的小説『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』でも被害が記載されている(韓国では発売禁止)
※この「日本人住民への略奪・強姦・虐殺行為」の解説は、「引揚者」の解説の一部です。
「日本人住民への略奪・強姦・虐殺行為」を含む「引揚者」の記事については、「引揚者」の概要を参照ください。
- 日本人住民への略奪強姦虐殺行為のページへのリンク