日本の楽壇にしめるアマチュア・オーケストラの位置
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「アマチュア・オーケストラ」の記事における「日本の楽壇にしめるアマチュア・オーケストラの位置」の解説
常設のプロ・オーケストラが存在しない地域(地方都市など)では、市民オーケストラが地域の音楽文化の担い手となっていることもある。音楽・芸術系大学の卒業生の受け皿にもなる。 プロ・オーケストラが存在する地域におけるアマチュアオーケストラの演奏会は、「上手くないから聴かない・聴きたくない」「入場料が安いから聴く」「知っている人が出演しているから聴きに行く」「プロにはない情熱・愛情があるから、アマチュアの演奏は好き」など、いろいろな受け止められ方がある。珍しい楽曲が演目に含まれる場合には、一般の音楽愛好家からも注目される。 音楽・芸術系大学を卒業して間もない指揮者、楽壇第一線から退いた指揮者がアマチュア・オーケストラの指揮・指導を行う例は非常に多い。「アマチュア・オーケストラは、プロ・オーケストラを振らせてもらえない指揮者の受け皿」という認識すらある。 逆に、楽壇第一線で活躍中の指揮者にアマチュア・オーケストラの指導・指揮を依頼することは、困難な場合がしばしばある。大きな理由の1つとして、練習スケジュールの調整の困難さ(多くの場合、休日に複数回設定することになり、プロオケに比べて拘束度が大きい)ゆえに、その指揮者のマネージメントを行う事務所が難色を示すことが多いことが挙げられる。加えて、アマチュア・オーケストラの技量の限界ゆえに、指揮者の求める音楽が実現できる段階に至らないことを危惧し、指揮者が難色を示すことも多い。このほか、そうした指揮者は概してギャラも高い。現実に「アマチュア・オーケストラは指揮しない」「特定の2~3団体のみ指揮する」という指揮者は少なくない。 中学校・高校で吹奏楽に携わった者が、その後大学オーケストラあるいは市民オーケストラに入る(つまり活動の場を吹奏楽フィールドからオーケストラフィールドに変更する)という例は、非常に多い。
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