日本におけるクリーコロン普及による大腸癌死撲滅達成
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「堀内朗」の記事における「日本におけるクリーコロン普及による大腸癌死撲滅達成」の解説
受賞理由は、「座位で行う大腸内視鏡検査 - 自ら試してわかった教訓」として、堀内自らのお尻で、座ったままの姿勢で大腸内視鏡検査を受ける方法を研究した成果が評価された。胃癌予防として長野県飯島町では、ピロリ菌検査と除菌を町レベルで実施し、成人式ではピロリ菌検査を贈呈する取り組を紹介された。さらに胃癌、大腸癌に対しては、予約無しで当日検査を受けられ、検査後は60分で検査前の状態に回復できる鎮静剤を用いた駒ヶ根方式を確立した。11年間15万症例のデータをClin. Gastroenterol Hepatol.2019年に報告した。また、大腸癌に対しては、米国で2000年代より取組まれていたクリーンコロン キャンペーンを元に、2008年より取組んできた。これは、米国で50歳になったら大腸内視鏡検査を受け、大腸ポリープの摘除まで行うキャンペーンで、化学療法の進展と合わせて大腸癌の発生率抑制、大腸癌による死亡率減少に大きく貢献したとされる。日本で一般的に行われている高周波切開凝固装置を用いたホットスネアポリペクトミーでは、遅発性出血のリスクは予測できず、またワルファリンが投与されている患者さんは服薬を中止し、ヘパリンに置換した後に行うことが推奨されている。米国DDWでDr. Douglas K Rexによる10mm以下のポリペクトミーは基本的には焼灼せずに、機械的に摘除するコールドポリペクトミーの発表を知り、2008年より鉗子によるコールドフォーセスポリペクトミーとスネアを用いたコールドポリペクトミーを施行した。この手法では、ワーファリンを投与されている患者さんであっても、ほとんど出血が無く、遅発性出血が少ないことが世界で初めて証明した。2013年に医師主導治験の結果を論文として発表し、その後多くの先生の追試により有用性が確認された。プロポフォールとコールドスネアポリペクトミーを用いることで、クリーンコロンによる大腸癌死ゼロの普及に取り組んでいる。
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