旅客輸送への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 02:31 UTC 版)
「笹子トンネル天井板落下事故」の記事における「旅客輸送への影響」の解説
高速バスについては、各路線とも遅延が生じており、中央高速バスを運行する京王電鉄バス・京王バス東によると、事故発生当日の12月2日は平均1時間、最大1時間25分の遅れや一部便での運休が出ており、公式ウェブサイトで遅延状況を知らせているが「当面は迂回ルートで対応するしかない」とし、共同運行する山梨交通は、国道20号の渋滞を避けるため、運行ルートを国道137号・河口湖IC経由に変更した。 また、共同運行するアルピコ交通では2日の松本-新宿線で最大1時間45分遅延および一部便に運休が生じており、運行担当者の話として「(通行止めが長期化すると)バスのやりくりなどで厳しくなる」「(競合する鉄道(中央本線)に)一時的に客を奪われることも覚悟しなくてはならない」との見解を示していた。 実際に、中央本線の特急(あずさ・かいじ)の、2012年 - 2013年の年末年始における指定席予約数の前年比が、JR東日本管内の新幹線を含めた、他の特急が平均110パーセントであるのに対し、あずさ・かいじは160パーセントと突出して増加し、当初予定していた臨時列車とは別の臨時列車(特急あずさや全席自由席の快速・普通列車)を増発した。 一方、新宿から長野方面の日帰りバスツアーを運営しているはとバスは「一般道は道路幅が狭いうえ、雪が降る可能性もある」と懸念を表明し、一部ツアーの中止も生じた。 また、ジェイアールバス関東や西日本ジェイアールバスによると、中央ドリーム号や中央道昼特急号にも大幅遅延や運休が生じた。西鉄バスが東京 - 福岡間を中央道経由で運行する「はかた号」については2012年12月20日より東名高速道路を経由するルートへの変更が予定されていたが、事故後、予定を前倒して東名高速道路経由での運行に切り替えた。もう一方の東京 - 福岡線である「Lions Express」については、当初から東名高速道路経由のため、変更はなかった。
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