新車搬入・廃車搬出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 00:36 UTC 版)
本車両基地では新車の搬入また廃車の搬出も行われる。銀座線・丸ノ内線は他線との接続がないため、新車搬入は、基本的に製造メーカーから甲種輸送で川崎貨物駅まで輸送され、そこからトレーラートラックで道路輸送で本車両基地まで運ばれる。本車両基地の南東に専用の搬入路があり、1/20の下り勾配で4.5 m下の基地構内に繋がっている。本車両基地の開設前は小石川車両基地で搬入されていた。 本車両基地では1960年(昭和35年)9月から車両搬入が実施されている。特に1983年以降に搬入された銀座線用の01系、1988年以降に搬入された丸ノ内線用の02系は、全車両が本検車区より搬入されている。01系や02系の大量増備が行われていた1990年代前半には多数の新車搬入が実施されていたが、その後は1997年(平成9年)夏に搬入された01系第38編成を最後に新車搬入は途絶えていた。そして、2011年9月には銀座線用の1000系第1編成が搬入され、実に14年ぶりとなる久しぶりの新車搬入となった。 01系や02系の新製が行われていた時期には、代替廃車となる旧形車両の解体作業が行われていた。また、丸ノ内線旧形車両のアルゼンチン地下鉄への車両搬出も本検車区から行われ、ここからトレーラートラックで川崎埠頭まで運ばれていた。2016年にブエノスアイレスで引退した丸ノ内線車両4両が帰国を果たした時に横浜埠頭からトレーラートラックで中野まで輸送された。メトロビアス仕様のまま搬入された時には注目されたのに加え落書きが酷い車両が殆どであった。現在は復元され、当検車区内でお披露目イベントが開催された。 1000系の投入で廃車された01系は、熊本電鉄へ譲渡の際にはトレーラーと船舶輸送で現地へ輸送。01系・02系とも廃車解体の場合には本車両基地では解体せず、トレーラートラックで搬出して、外部の施設で解体している。
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