新潟市美術館運営問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 22:46 UTC 版)
2007年(平成19年)から新潟市美術館の非常勤館長に就任し、美術館改革を進めようとしていた。2009年(平成21年)に開催された第一回水と土の芸術祭2009年(平成21年)ではディレクターとなる。この芸術祭は、新潟市に特徴的な「水と土」の文化を発掘・発信するものであり、美術館でも水と土に因む関連作品が展示された。しかし空調を止めたこと等が原因で、伝統的な手法で土と藁から作られた土壁の作品からカビが発生し、マスコミで騒がれた。また関連企画展「新潟への旅」展では、展示作品より蜘蛛が発生したことが再びマスコミ等で騒がれ全国的な話題となった。 これらカビと蜘蛛の問題が、実際には直接人体や作品へ影響を与えるようなものでは無かったにも関わらず大きく騒がれたことの背景には、美術館改革に伴う前職員、地元美術関係者との確執が存在しているという意見もある。この状況を鎮めるべく、準備を進めていた「奈良の古寺と仏像」展の開催のために、2010年(平成22年)当時の新潟市長「篠田昭」は2010年(平成22年)3月12日付けで館長職の解任を発表、3月末の任期満了を待たず更迭に踏み切った。 後に本人は、当時を振り返って、「新潟の件については、調子に乗っていたな、と思います。」とコメントしている。
※この「新潟市美術館運営問題」の解説は、「北川フラム」の解説の一部です。
「新潟市美術館運営問題」を含む「北川フラム」の記事については、「北川フラム」の概要を参照ください。
- 新潟市美術館運営問題のページへのリンク