数量・寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:10 UTC 版)
末梢血内には1マイクロリットル当たり2000から7500個程度の好中球が含まれ、成人の末梢血内には概ね10の10乗個のオーダー(桁)の好中球が存在する。体重50kgの場合でおおよそ80億個から300億個程度の数量である。 しかしながら好中球は血管壁や組織、脾臓・肝臓などにも末梢血内に匹敵する量の好中球が辺縁プールとして存在する。さらに骨髄には末梢血内の10から30倍もの量の貯留プールが存在し、生体内すべてでは10の11乗のオーダー、数千億個の桁の好中球が存在する。 大きな貯留プールがあるため、細菌感染時などには貯留プール内の好中球が動員され、末梢血内の好中球数は速やかに増加する。また、食事や運動、ストレスなどのわずかな体の変化でも、その血流量の変化によって血管壁に滞留などで辺縁プールに存在していた好中球が末梢血内に移動するので、好中球数は変化しやすい。細菌感染時には、炎症性のサイトカインの働きで骨髄内での生産も亢進される。 感染がない時でも、一部の好中球は血管から組織内に移動し存在する。 血液内での好中球の寿命は1日以内、概ね10時間程とされる。組織内では数日である。 好中球は骨髄内で生産されるが、1日当たり10の11乗個(1000億個)程度作られる。
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数量・寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 22:19 UTC 版)
末梢血内には1マイクロリットル当たり2000から7500個程度の好中球が含まれ、成人の末梢血内には概ね10の10乗個のオーダー(桁)の好中球が存在する。体重50kgの場合でおおよそ80億個から300億個程度の数量である。 しかしながら、好中球は血管壁や脾臓・肝臓などにも末梢血内に匹敵する量の好中球が辺縁プールとして存在する。さらに、骨髄には、末梢血内の10から30倍もの量の貯留プールが存在し、生体内すべてでは10の11乗のオーダー、数千億個の桁の好中球が存在する。 大きな貯留プールがある為、細菌感染時などには貯留プール内の好中球が動員され、末梢血内の好中球数は速やかに増加する。また、食事や運動、ストレスなどのわずかな体の変化でも、その血流量の変化によって血管壁に滞留などで辺縁プールに存在していた好中球が末梢血内に移動するので、好中球数は変化しやすい。感染が無い時でも一部の好中球は血管から組織内に移動し、存在する。 血液内での好中球の寿命は1日以内、概ね10〜12時間程とされる。 組織内では数日である。好中球は骨髄内で生産されるが、1日当たり10の11乗個(1000億個)程度作られる。
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