政労会見(せいろうかいけん)
政府側から参加する首相と、連合会長によるトップ会談だ。労働者側の最大の団体である連合が、賃金や労働条件の改善、雇用、年金などの労働問題について、首相ら政府首脳に政策的な要求をする場となっている。
政労会見は、これまで年に4回ずつ開かれるのが通例だった。しかし、1999年秋の臨時国会で、連合が労働者の権利を守ることができないとして、年金制度改革法案に反対したことをきっかけに、連合と自民党の関係は悪くなった。その後、1999年 9月を最後にして、政労会見は開かれていない。
構造改革の断行を目指す小泉政権にとって、経済分野における構造改革が雇用不安をもたらす恐れもあることから、労働者側の立場も考えなければならない。そこで、5年ぶりにメーデーに出席したりと、連合との関係修復を図っているところだ。
また、連合は民主党を中心とする野党の支持基盤となっているので、水面下で政界再編をにらんだ動きという憶測もある。
(2001.05.01更新)
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