揺れる事業計画から完成へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 22:58 UTC 版)
「川上ダム (三重県)」の記事における「揺れる事業計画から完成へ」の解説
ところが、近年の公共事業見直しの風潮の中、淀川水系でも事業の再検討が迫られた。国土交通省近畿地方整備局は諮問機関である淀川水系流域委員会に、川上ダムを始め丹生ダム・大戸川ダム・余野川ダム及び天ヶ瀬ダム再開発の5事業について事業の可否を諮らせた。その結果、2005年(平成17年)に委員会は事業全ての中止を答申。これを受けた国土交通省は川上ダムを建設中止ではなく、多目的ダムから利水を一部残した治水ダムとして規模を縮小する方針を固めた。 これについてダムに反対する市民団体や、事業からの撤退を表明した奈良県は歓迎の意思を示した一方で、三重県や伊賀市等地元自治体は答申に反発して早期着工を求め、地元住民も賛否分かれる結果となった。国土交通省は地元の意向を無視することもできず、2006年度財務省予算概算要求で15億円の建設費を計上する等、最終結論は出していない。 結局平成26年(2014年)8月25日、事業継続の対応方針が決定し、2015年(平成27年)3月31日にダム計画の変更が認可される。2017年(平成29年)11月9日に三重県道39号青山美杉線の付け替え工事が完了。2018年9月2日起工式、2021年3月、ダムの打設完了。12月より試験湛水が開始した。
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