挿入歌に対する批判と謝罪
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「ゲド戦記 (映画)」の記事における「挿入歌に対する批判と謝罪」の解説
『諸君!』2006年11月号誌上において荒川洋治は、「作詞者宮崎吾朗氏への疑問」と題して劇中挿入歌である『テルーの唄』に対し、「萩原朔太郎の『こころ』に、ある範囲を超えて似すぎている」「参考資料として『こころ』を詞のもとにしたならば、原詩・萩原朔太郎、編詞・宮崎吾朗とでも表記するべきで、作詞・宮崎吾朗とすることにためらいはなかったのか」との批判を行った。 2006年10月21日、『毎日新聞』はこの件につき報道した。記事の中で三田誠広は、「盗作ではないがモラルの問題として謝辞を入れるべき」「シングルCD購入者はそうであるとは分からず、先行する芸術に尊敬が欠けている」旨述べた。 2006年10月24日、鈴木敏夫は『ゲド戦記』プロデューサーとしてこの件につき声明し、「表記について思慮不足だった」との旨を述べ謝罪した。 2007年7月4日、DVD及びVHSにて発売された本作品のスタッフロールに、「『テルーの唄』の歌詞は、萩原朔太郎の詩『こころ』に着想を得て作詞されました。」との表記が追加された。 原詩との関連についてオリジナルサウンドトラック、劇場用パンフレット、公式サイト、TV番組『ゲド戦記音図鑑~テルーの唄はこうして生まれた』など、映画に関係が深い媒体では『こころ』に着想を得て作詞された旨が解説されていたが、歌そのものの媒体であるシングルCDには解説がなく、劇場公開当時のスタッフロールにも表記が無かった。 本問題については「本歌取りやオマージュであり、表記については問題がない」という見方がある[誰によって?]。 日本の著作権法では、氏名表示権などが属する著作者人格権は著作者の死亡時点で消滅するが、権利消滅後もそれに準じた扱いが義務とされる(著作権法第60条)。
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