投高打低とルールの改定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 10:31 UTC 版)
「メジャーリーグベースボール」の記事における「投高打低とルールの改定」の解説
1960年代後半、一旦は打者有利の時代になった野球は再び投手有利の時代になっていた。この時期の1試合あたりの得点は過去最低だった1900年後半の水準まで落ち込んだ。ボストン・レッドソックスのカール・ヤストレムスキーは、1968年にメジャーリーグの歴史の中で最も低い.301の打率でアメリカンリーグの首位打者となった。デトロイト・タイガースのデニー・マクレインは31勝を記録し、1934年のディジー・ディーン以来、1シーズン30勝した唯一の投手となった。セントルイス・カージナルスの投手ボブ・ギブソンは、わずか防御率1.12を達成することで同様の偉業を達成した。リーグ全体でも投手全体の平均防御率が1919年以来の2点代となり、アメリカンリーグの平均打率にいたっては.230とMLB至上最低を記録した。 1968年12月、MLBのプレールール委員会は投打の均衡を保つため1969年のシーズンから、従来の肩から膝までのストライクゾーンを肩から脇の下まで引き下げ、投手のマウンドの高さを15インチ(38.1センチメートル)から10インチ(25.4センチメートル)に下げることを決めた。 1973年、ナショナルリーグよりもはるかに低い出場率で苦しんでいたアメリカンリーグは、打者の負担を減らし得点倍増を目指し、指名打者(DH)制を導入した。2022年のシーズンからはナショナルリーグでも指名打者制が採用される予定である。
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