投高打低の打開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:07 UTC 版)
「1969年のメジャーリーグベースボール」の記事における「投高打低の打開」の解説
前年、歴史的なピッチャーの年として記憶されるほどだった極端な投高打低現象について、大リーグ側の反応は早かった。すぐに打撃の不振についてその打開策の検討に入った。原因について、①投手のリリーフ陣が専門化し分業化と余裕を持ったローテーションで投手力総体が向上した、②球場が広くなり左右対称型が増えて守備力の向上と打者が本塁打を打とうとする傾向がある、などの他にナイターが増えた、試合数の増加と飛行機の移動が全米規模になったことなどを挙げる専門家もいたが、連盟がその最大の原因としたのは1963年に行ったストライクゾーンの拡大であった。これは、その時に野球はスローペースで展開が遅く、スピードのあるフットボールに客を取られているとの指摘に敏感に反応して試合の展開を早くするために拡大したものだった。そこでこの年に早速ストライクゾーンの範囲を狭め、あわせてピッチャーズマウンドの高さをそれまでの15インチから10インチに下げる処置を講じた。これ以降、打撃面での成績は改善したが、一方で人工芝を採用する球場が増えてきたことも改善に貢献したという見方もある。
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