所蔵文書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 02:34 UTC 版)
慣習的に、文書は教皇の死去75年を経過したあとに公開される。それより少し前から少数の関係者による文書の整理が開始され、実際の公開はその完了後となる。 ウェブサイトによると、最も古い文書は8世紀の終わりにまでさかのぼる。「移転と政治的混乱が、インノケンティウス3世以前の文書館資料のほとんどを喪失する原因となった」。1198年以降のものは完全な形で文書が存在するが、13世紀以前のものはわずかである。 著名な所蔵文書の例 15世紀のクリストファー・コロンブスのアメリカ大陸発見を受けて教皇アレクサンデル6世が出した布告 16世紀の宗教改革者マルティン・ルターの破門状 16世紀の英国王ヘンリー8世の離婚嘆願書 16世紀の芸術家ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂作業分が未払いになっている事への不平を伝える書簡 1550年のミケランジェロのサン・ピエトロ大聖堂のバシリカの作業が進まない事と、作業代が3か月滞納されているという泣き言のメモ (ちなみに、ミケランジェロは無給で晩年の17年間を大聖堂建築に捧げた。) 17世紀の地動説を唱えたガリレオ・ガリレイに対する異端審問の記録 18世紀のフランス王妃マリー・アントワネットの獄中からの手紙
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