戦闘技術としての格闘技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 01:56 UTC 版)
素手や小さな武器を用いた戦闘技術という意味で「格闘技」を用いる用法もある。 その意味で用いられる格闘技、すなわち体系だった近接格闘術には、いくかの種類があり、白兵戦術、逮捕術、護身術などがそれにあたる。武術も意味的にはこれに含まれるが、武術は含めないのが慣習である。ちなみに徒手武術には沖縄武術や古流柔術などがある。 それぞれ状況は異なるが、実際の闘争での戦闘術であり、競技である格闘技における技術とは似て非なるものである。 近接格闘術 一般に、軍隊格闘術、軍用格闘技、軍事格闘技などと呼ばれる。競技や興行の格闘技と違い、軍隊が戦争で行なう白兵戦を前提としているため、相手を殺傷することを目的とした技術である。全隊員に短期間で一定の戦闘力を身につけさせるため、習得容易で効果的な技が多い。軍隊では格闘術にあまり重きをおいておらず、体力向上、士気高揚目的という説もある。 ソビエト連邦のコンバットサンボとシステマ、イスラエルのクラヴ・マガ、日本の自衛隊格闘術などがある。自衛隊格闘術は戦技競技会、徒手格闘選手権大会として競技化されている。 逮捕術 警察官が犯人を逮捕するための技術で、主に日本拳法や武道をベースとしている。軍隊格闘術と違い、相手を殺傷するのではなく制圧、拘束するのを目的としている。逮捕術も競技化されている。 護身術 自分の身体を防護することを目的とした技術であり、相手を攻撃することのみを目的としているのではなく、危険に近づかない知識や安全に逃れる方法を含む。 伝統武術系護身術としては、截拳道系、戸隠流系、シラット系、合気道系、カジュケンポ系等が有名である。
※この「戦闘技術としての格闘技」の解説は、「格闘技」の解説の一部です。
「戦闘技術としての格闘技」を含む「格闘技」の記事については、「格闘技」の概要を参照ください。
- 戦闘技術としての格闘技のページへのリンク