戦歴と計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 03:11 UTC 版)
マークIXは戦後も数年間使用された。この車輌の現存写真では、「IC」が車体に塗装された車輌があり、おそらく「歩兵輸送車両(Infantry Carriers)」として用いられていたことを示している。この型式の車輌は、前面の低い装軌部分のシルエットが与えるブタの鼻に似た見た目から「The pig」と命名されており、基本的に2種類の改修車輌が用いられた。最初に作られた3両は装甲化された救急車として使われ、また他の車輌はドリス・ヒル試験基地の要員によって水陸両用車に改造された。 もともと大柄な(すなわち浮力の大きい)車輌であり、おそらくはそれもマークIXが水陸両用戦車の改修元として選定された理由の一つではあるが、その排水量は前面と両側面にドラム缶を装着することで増加された。長い木製の板が軌条に取付けられた。履帯面に対して板の片側のみを取付け、水中で垂直に立つよう可動する。こうした板が軌条のカーブした部分に至ると、これらは突き出され、パドルとして働いた。 1918年11月11日、休戦の日、ブレント・レザボアにて浮航戦車の写真が撮影された。一説ではこの車輌に「The Duck」の名が付けられたとされるが、正確さに関して疑いがある。写真では、大きな長方形の上部構造物が操縦室周辺に設けられたことが示され、またこの構造物から上方へと突き出したパイプはビルジポンプの放出口に似ている。この車輌は海軍の人員によって操作される物だった。 ボービントン戦車博物館には最後に残されたマークIXが現存する。
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