意識の9段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:56 UTC 版)
ジョン・C・リリーはイチャソから、サトリ(日本語の悟りとは意味の範囲が異なる)と呼ばれる否定的・低次のレベルから肯定的・高次の意識のレベルまでの9段階について学び、著作で報告しているが、これにはグルジェフィアンが用いる「振動番号」が使用されていたという)。意識のレベルの低い状態・否定的な状態から、振動番号768、384、192、96、48、24、12、6、3の9段階であり、3は古典的な悟りの状態であり、宇宙的な心との融合、神との合一の状態。48は肯定的でも否定的でもない中立的な状態。768は自己は悪であり無意味であるという、悪の典型、地獄の状態である。振動数96以下の状態は、その人の内部の何かがその人自身の本質や宇宙の法則に逆らっており、自分自身を制御できない、分裂した活動の状態となっているのだという。 本質(エッセンス)と自我(エゴ)が固定されているのに対し、自己(セルフ)は可変的であり、振動数3の状態では、自己は99%の本質を含有率し、意識の状態が否定的な振動レベルになるにつれ、本質の含有率は下がり、自我の含有率が上がると考えられている。自己における本質の含有率を上げることが目指される。 リリーによると、振動数24 - 3 の肯定的な意識の状態の実現を妨げる最初の大きな障害は、身体的な状態であり、ニュートラルな振動数48の状態も、身体的・精神的エクササイズでより良い状態になる。有効な精神的エクササイズの一つとして、イチャソの教えから導かれる心的偏向、自我偏向の考え方がある。 後にドン・リチャード・リソ・とラス・ハドソンは、意識の発達のレベルとして、それぞれのタイプに健全・通常・不健全の状態があるとし、各段階をさらに3つに分類し、イチャソと同様に9つの意識のレベルを提示した。
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