患者への姿勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 02:13 UTC 版)
社長コラムにこのように書かれている。 (略)この夏に最愛の母を亡くしました。(略)両側性脳塞栓の後1年9ヶ月に及ぶ壮絶な長闘病の末,肺炎を患って他界しました。人間の生命力の強さと同時に,人生のはかなさも思い知らされました。そして数々のかけがえのない教訓を私に,身をもって教えてくれました。 当社の創薬事業は,まさに「くすり」を創る仕事で(略)しかし残念ながら,「くすり」は私の母の命を救うことが出来ませんでした。強い挫折感が私の心に残ることになりました。 (略) 3年前に大企業を出てベンチャー企業を始めると言った時も,やはり母の目は「過信してはいけないよ」と語っていました。しかし,決して母は私がやろうとしていた事には反対はしませんでした。それどころか,一度新しい世界へ踏み込んだ私を興味深く見守ってくれていました。 (略) ベンチャー企業自体,ある種の賭けであり,経営者は絶対に勝てると思って振ったサイコロです。(略)経営を健全化するためには,ヒト・モノ・カネのバランスが重要であり,そのためには会社の事業価値や環境を客観的に評価する冷静さが経営者には求められます。 そんな時に心の中に母の声が響いてきます。過信することなかれ,慢心することなかれ。心の中で応援していてくれる母の言葉を忘れないようにしたいと思います。 — 浦田泰生社長、社長コラム■第42回(2007年10月29日)『がんを切らずに済ます』 オンコリスのサイトの社長メッセージ で、同社のコンセプトに 「有効な治療法の無い難病に画期的な新薬をお届けする」 ことをあげている。 実際、たとえばテロメライシン(OBP-301)や次世代テロメライシンのフィフテロキシン(OBP-702)やテロメスキャン(OBP-401, OBP-1101)のターゲットとしている適応症も、ステージが進むと従来の治療法ではなかなか延命効果の薄いがん種(食道がん、スキルス胃がん、膵がん、肝臓がんなど)を優先的に選んでいるという。
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