患者の自主とインフォームド・コンセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:15 UTC 版)
「シェアード・ディシジョン・メイキング」の記事における「患者の自主とインフォームド・コンセント」の解説
SDM は、患者の自主尊重とインフォームド・コンセント両方の基本的な前提に基づいている。このSDMモデルにおいては、患者が処置のリスクと利益の解釈に影響を及ぼす個人的な価値観を持っていて、それが医師が解釈する方法とは異なるということを認識するものである。インフォームド・コンセントはSDMの中核をなすもの、つまり、すべての治療法の利点と欠点を十分に理解していないと、患者は意思決定に従事することはできない。しかし、特に選択が嗜好に敏感な条件に関するものである場合は特に、どのオプションが最適であるかの明確な選択がなく、複数のオプションが存在することがよくある。SDM は、患者が自分の価値観や信念を元に、十分な情報に基づいて決定を下すという点で、インフォームド・コンセントとは異なるものとなる。したがって、状況によっては、医師の視点が、患者の価値観、判断、および意見に最も一致する決定とは異なる場合がある。医師は、サービス料などの金銭的インセンティブ(Fee-for-service)に動機付けられている可能性もありうるからである。
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