念威操作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:20 UTC 版)
剄脈を持つ人間の中でもさらに一部の人間は、剄脈が「念威(ねんい)」と呼ばれる通常の剄とは異なるエネルギーを発する。これは手を触れずに物体を操作し、その物体を介して遠方の物を見たり音を聞いたりすることができるもので、赤外線など電磁波も知覚できる。これらの能力を利用して広範囲に渡る情報の収集・伝達を行う技術を「念威操作」と呼ぶ。念威操作は、修得が困難と言う理由で一部の者しか使わない化錬剄と異なり、使用できるか否かは完全に先天的な適性に左右されるが、この適性を持つ者は逆に活剄や衝剄などの通常の剄技が使えない。この能力はかつてニリスという女性に存在していた能力であり、月よりもたらされたその能力の因子を受け取った者たちが念威操者である。 念威の適性を持ち、念威操作を行う武芸者を特に「念威繰者(ねんいそうしゃ)」と呼び、念威での索敵や情報伝達などによりほかの武芸者をサポートする役割を担う。念威を使用する際には頭髪や眉毛、睫毛などの一部が燐光を発する特徴があり、この光の強さは念威の強さに比例する。通常の剄技は使えないため、身体能力は一般人とそれ程変わらないが、念威を用いた知覚と情報伝達の速度は通常の武芸者以上。また、念威の媒介となる物質(念威端子)を爆弾として扱う「念威爆雷」と言う技術も存在し、これが念威繰者の主な攻撃・防御の手段となる。 念威繰者は膨大な情報を収集し処理するために脳が強靭にできており、一般人や通常の武芸者と比べ記憶力が優れている者が多く、念威繰者は生まれつき学力的天才児とされている。一方、膨大な情報の処理に伴う感情の動きを一々肉体に反応させていては情報処理のスピードが遅れると言う理由から、感情の動きに肉体が反応することをシャットアウトしてしまい、感情表現が苦手な者も少なくない。
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