忍者について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 02:49 UTC 版)
このシリーズは、超人的な忍者や剣士たちが、奇想天外な忍法を用いて戦う。 各勢力が忍軍を擁している。特に徳川家は伊賀忍組、甲賀忍組、柳生流剣士を公的に取り立てており、江戸幕府初期の時点では、伊賀出身の服部半蔵が江戸の甲賀組・伊賀組の総元締めである。甲賀卍谷、伊賀鍔隠れなどの地名は、シリーズに共通して登場する。 主に戦国時代・江戸時代のどこかが舞台となる。ただし各作品は独立しており、読む順番は発表順や時系列順を問わない。テーマもバラバラであり、一人の剣士が多数の忍者を倒す話、剣士があっさり忍者に敗れる話、新兵器と忍法が戦う話、ただ一人の女に全員が振り回される話など、忍者の強さや立ち位置も一貫しない。 第一作の『甲賀忍法帖』においては、他作品よりも特に強調される諸設定がある。超常忍法は、里主導で人間の血を配合しているという負の面を持つ。また甲賀卍谷と伊賀鍔隠れが致命的に仲が悪いとされ、敵里への憎悪を教育する。そして戦国生き残りの甲賀・伊賀の里忍は、江戸の甲賀組・伊賀組を凌駕する魔人揃いであると言及される。後続作品では、このように忍法習得の過程にフォーカスが当たることは少なくなるものの、総じて忍者たちは権力者に利用されて無残に死んでいくという展開がパターン化している。 忍法には、地の文にて医学的知識に基づいた解説がつけられるものが多い。
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