御神木の「千年乃藤」
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前述の神明社が当地に遷座した際の寛永17年(1640年)にはこの藤の木は既に存在しており、樹齢400〜500年とも言われている。当地の人々により古くから畏敬の念を込めて「千年乃藤」(千年藤)と呼ばれ、長い歳月を経て今もなおよく延びて茂るため、延命や子孫繁栄などの御利益があるとされている。 以前は大きな欅(ケヤキ)の木に絡まり現在の甲州街道の方まで延びていたが、落雷により欅が枯れ倒木の恐れも出てきたため、それに代わるものとして昭和47年(1972年)4月に高さ約12メートルの電柱が二本と高さ約4メートル・面積約400平方メートルに及ぶ鉄骨製の藤棚を造った。現在では藤の木が電柱のてっぺんまで延び、そこから下って藤棚の一面に広がっている。 藤の花は4月下旬〜5月上旬(ゴールデンウィーク)の頃に開花し、当社の境内が一面薄紫色に染まり藤の花の香りが境内のみならず近隣にも広がる。この光景は「ちょうふ八景」(調布八景)の一つに数えられている。 イヌシデの御神徳 かつては境内に根本から二股に分かれたイヌシデの老木があり、二股を跨ぐと子宝に恵まれるとも言われていた。しかし、台風により倒木し根元の保存にも務めたが朽ちて現存しない。この子宝の恵みの御神徳については、「千年乃藤」に合祀され現在も受け継がれている。
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