従来レンズの流用可否とは? わかりやすく解説

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従来レンズの流用可否

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 10:02 UTC 版)

35mmフルサイズ」の記事における「従来レンズの流用可否」の解説

レンズにおいては従来フィルム一眼レフ同等条件での撮影が可能である反面赤外線カットフィルターや、オプティカルローパスフィルタ、センサーカバーガラス等の、フィルムカメラには存在しない光学素子存在により収差発生してしまうという問題がある。この収差は、光線入射角度が大きい(センサー周辺部)ほど強く出る傾向がある。また、オプティカルローパスフィルターは光線入射角度が大きい方が効果強く出る。フィルム用に設計され明るレンズ広角レンズ周辺部の像が著しく不鮮明になるのは、これらが主な原因である。 なお、一部の高級機でオプティカルローパスフィルターとして高価なニオブ酸リチウム採用しているのは、ニオブ酸リチウムの強い複屈折性生かすことでオプティカルローパスフィルターの厚みを抑えフィルム用のレンズ使った場合収差発生を少しでも抑えようとするためである。逆に言えば安価な水晶をオプティカルローパスフィルターとして採用した場合フィルム用のレンズとの組み合わせでは収差大きくなるまた、フィルムカメラ用のレンズ射出瞳(exit pupil)の位置まちまちで、マイクロレンズ撮像素子上にある小型レンズ)が想定する位置にあるとは限らないこのため多くレンズ周辺光量の低下発生するデジタル専用設計レンズとは、これらの光学素子存在や、撮像素子特性前提として設計されたものである収差最適にコントロールされレンズ設計をするためには、本来、それらの光学素子規格化されている必要があるが、機種によってまちまちなのが実状である。そのため、デジタル専用設計レンズであっても想定異な光学素子搭載されカメラ組み合わされ場合収差設計どおりに収束しない場合もある。また、マウント径の制限により、射出瞳理想的な位置配置することができず、周辺光量の低下十分にコントロールできない場合もある。 以上の理由により、フィルムカメラ用のレンズそのまま使った場合でも、実際に期待通り結果得られるとは限らないまた、フィルムからデジタルへの移行考えた場合撮像素子のサイズよりも他要素影響大きいため、クリアかつシャープ描写を望む分には、必ずしもフルサイズにこだわる必要はないという意見もある。

※この「従来レンズの流用可否」の解説は、「35mmフルサイズ」の解説の一部です。
「従来レンズの流用可否」を含む「35mmフルサイズ」の記事については、「35mmフルサイズ」の概要を参照ください。

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