後生動物以外の学術的な用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 10:15 UTC 版)
記事冒頭の通り、動物界(後生動物)を「動物」として扱うことが一般的であるが、「動物」の語は学術的な場面でもほかの語義を持つことがある。 原生動物 (protozoans) 捕食や移動など、動物的な特徴を持った単細胞や群体性真核生物(非単系統群)に対する慣用名。二界説の時代に動物界における原生動物門(または原生動物亜界 )Protozoa とされ、鞭毛虫類、肉質虫類、胞子虫類、繊毛虫類に細分されていた。 動物プランクトン(zooplankton) プランクトンのうち、鞭毛などにより運動性と持つもので、原生動物、節足動物(橈脚類・鰓脚類)、輪形動物を主とする。 動物性機能(animal function) 生体の持つ機能のうち、運動・感覚・神経相関の3つを指し、この働きに携わる器官を動物性器官(animal organ)と呼ぶ。古くから人体生理学において、栄養・成長・生殖・呼吸・血液循環・排出などの植物性機能に対し、生体の対外的・能動的働きかけとしての行動系を実現することが多いため、「動物」の名を冠し呼ばれる。植物でも動物性機能は多く見られるが、医学では現在でも用いられている。 動物極(animal pole) 動物の卵細胞や初期胚において、極体の生じる極、または重力と平衡な環境において上方に位置する極を指す。これらは一致しないこともある。この極の付近から上記の動物性器官(神経系・感覚器官・運動器官)が生じると考えられたためこの名があるが、そうでない場合もある。
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