廃止問題とアムトラックによる現行列車の登場
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「カリフォルニア・ゼファー」の記事における「廃止問題とアムトラックによる現行列車の登場」の解説
栄華を極めたカリフォルニア・ゼファーであったが、鉄道全体の衰退に伴い苦境に立たされていった。1960年代の半ば、運行会社の1つで、一番経営基盤の弱かったウエスタン・パシフィック鉄道が列車の廃止を提案、各社それぞれに思惑があり、また、廃止に関しては利用者の激しい反対に遭遇したが、列車は1970年代に廃止されてしまった。 名称は一旦消えたものの、この列車の後裔は数奇な運命をたどった。まず、「デンバー・リオグランデ鉄道」部分に関しては、カリフォルニア・ゼファーの編成を用いた「デンバー・リオグランデ・ゼファー」として週3回の運行が継続された。また、アムトラックの誕生に伴い、今まで各社がばらばらに運行していたシカゴ〜デンバー間の列車が1本に統一され、バーリントン鉄道経由のシカゴ〜サンフランシスコ間の列車、「サンフランシスコ・ゼファー」が登場する。しかし、デンバー・リオグランデ鉄道は独自の列車にこだわりつづけた為に、デンバー〜サンフランシスコ間は、最初の大陸横断鉄道のルートであるユニオン・パシフィック鉄道とセントラル・パシフィック鉄道の線路を吸収したサザン・パシフィック鉄道経由という迂回を伴う変則的なルートを走行することとなった。デンバー・リオグランデ鉄道が旅客列車運行をアムトラックに譲渡し、モファットトンネル経由の現在のカリフォルニア・ゼファーの運行が始まったのはしばらく後の事で、近年は、車両も総二階建てのスーパーライナーとなり面目を一新した。 シカゴ〜ソルトレイクシティ間で、ラスベガス経由ロサンゼルス行き「デザート・ウィンド(Desert Wind)」を併結した時期があったが、「デザート・ウィンド」はアムトラックの列車再編の波の中で廃止され、以後は代行バスが運行されている。
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