廃止反対派の論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 16:10 UTC 版)
パソコンやワープロの発展により、タイプライターや活字、手書き原稿を前提とした漢字制限・字体簡略化論はその有効性を失っている。漢字制限派だった金田一春彦は1995年(平成7年)にここまでワープロが発展するのなら、常用漢字も新字体も現代仮名遣いも無用のことだったと述べている。 言葉を判別できないと、それぞれの発音には最も使われる意味の言葉が割り当てられ、他の同音異義語と概念は消え去ってしまう。これにより、日本語から言葉と概念がどんどん失われてしまい、表現の乏しい極めて幼稚な言語になるおそれもある。 漢字が廃止されたとして、漢字を学習し古典を理解できるエリート層と理解できない庶民に国民が分断されるのは文化にとって有害である。
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