広電譲渡時の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 04:48 UTC 版)
「広島電鉄1900形電車」の記事における「広電譲渡時の改造」の解説
1916号から始まっていた車両番号を1901 - 1915号に整理している。 正面部は行先表示器の大型・電動化、京都時代についていた前面上部の「ワンマンカー」行灯の撤去、運転台の窓下に青色のワンマン表示板が設けられたほか、ヒサシの取付、中央窓のHゴム化が行われた。当時の広島電鉄の車両は正面腰部に黄色菱形の警戒塗装が施されたが、1900形については行われず、1980年代は広告車両としても多く使われていた。 車体の全面的な補修も行われた。側面部はベージュ一色だったドアを車体と同じ塗り分けに変更、前後扉からの改造時に埋められていた、中扉脇の広い吹き寄せに車掌用小窓を取りつけ、1908号以外は旧後扉部の締切窓を開閉可能にするなどの改造が施された。現在でも京都市交通局の局章をあえて各車両ドア付近に残している。オレンジ色の帯は1908号の登場当初は京都時代よりも明るい色だったが、後に現在の色に変更された。 前面・側面の系統板受け下部の広告を取り付ける部分に、1両ずつに京都にちなんだ愛称板を取り付けた。最初に登場した1908「あらし山」と次の1904「かも川」(実車の表記はひらがなを用いている)は広電が命名したものだが、三例目以降は広電が選んだ京都にちなむ地名20候補から、利用客に対するアンケート投票を実施。約9000通を集めた中から上位を占めた13点が採用され、各車両に掲出された。語尾の「号」は、付けている車両と付けていない車両が混在する。 屋根上部は、集電装置をビューゲルからZパンタに交換。台車、電動機などの駆動部は京都時代のままで使われた。
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