年齢と家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 15:00 UTC 版)
「アリス (不思議の国のアリス)」の記事における「年齢と家族」の解説
『鏡の国のアリス』では、アリスは白の女王に対して自分の年齢を「7歳とちょうど半分」(seven and a half exactly)と明言している。『鏡の国のアリス』の物語が起こるのはガイ・フォークスの前日の11月4日である。一方『不思議の国のアリス』では年齢は明言されていないが、第6章の「今は5月だから、3月ほどには狂っていないわね」という、三月ウサギに関連したアリスの台詞と、第7章で帽子屋に日にちを問われたアリスが4日だと答えていることから、物語内の日付は11月4日のちょうど半年にあたる5月4日であり、『鏡の国』の半年前、アリスがちょうど7歳のときの物語であると推測できる。5月4日はアリス・リデルの誕生日であり、またキャロルがアリス・リデルに贈った、『不思議の国のアリス』の原型である手書き本の『地下の国のアリス』の最後のページには、7歳当時のアリス・リデルの写真が貼られていた。 物語中に登場するアリスの家族は、『不思議の国のアリス』に登場する姉ひとりだけで正確な家族構成はわからず、この姉は名前も明示されていない。一方、『不思議の国のアリス』で言及されるアリスの自慢の飼い猫であるダイナは、子猫を伴って『鏡の国のアリス』で登場する。「ダイナ」(Dinah) というのはリデル家で実際に飼っていた猫の名前である。リデル家ではもう一匹「ヴィリケンズ」という猫も飼っており、どちらの猫も「ヴィリケンズと彼のダイナ」という、当時の流行歌からとった名前である。『鏡の国のアリス』に登場する子猫は、黒猫の「キティ」と白猫の「スノードロップ」で、物語では特に悪戯好きな黒猫のほうがアリスの鏡の国の冒険に重要な役割を果たす。キャロルの初期の少女友達の一人メアリー・マクドナルドの飼い猫の名前がスノードロップである。
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