年寄の報酬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 09:53 UTC 版)
年寄の報酬には、月例給、賞与のほかに、勤続年数に応じた勤続手当、年3回支給される場所手当、協会在勤者への在勤手当、羽織・袴で勝負審判を務める者への衣装補助費、年寄名跡の取得補償として名跡金などが支給される。 また部屋持ち親方には、力士1人当たり1場所ごとに部屋維持費と稽古場経費、幕下以下の力士への力士養成費、関取を育てあげた養成奨励金などが支給される。2017年5月13日発行の書籍によると、相撲部屋維持費が力士1人当たり1場所11万5000円、稽古場経費が力士1人当たり1場所5万5000円、養成員養成費が幕下以下の力士1人当たり1か月7万円支給される。 日本相撲協会の構成役員である年寄の職責には、理事長、理事、副理事、役員待遇委員、委員、主任、委員待遇年寄、平年寄、参与があるが、役員待遇委員の者の給与等は、理事又は監事と同等額と定めている。相当数を占める委員の年収は、1,500万円から1,600万円と推定される。2006年12月に廃止された準年寄の年収は地方場所における宿泊費や養老金(退職金)の計算基準などで平年寄との差異が設けられていたが給与や在勤手当は平年寄と同額であった。 2006年6月に押尾川親方(大関大麒麟將能)が定年まで1年残して早期退職をしたとき、「もったいない」との記事が全国版新聞に掲載された。
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