干支と年中行事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:26 UTC 版)
干支は、二十四節気や雑節と結びついて、各地でさまざまな行事が行われている。 中国の漢代には、正月最初の子の日には皇帝が鋤で耕し、皇后が箒で蚕床をはらって、祖先神や蚕神をまつる行事があったといわれている。 この行事は、古代日本にも伝播しており、正倉院には使用した鋤と箒が現存している。正月初子(はつね)の日に、山野に出て若菜をつみ、若松をひいて長寿を願った行事が、『小右記』にも記された「子の日のお遊び」であり、平安時代の宮中の年中行事であった。 それ以外で著名なものとしては、次のものがある。 初午…2月最初の午の日に稲荷神社で祭礼が行われる。 端午の節句…5月の月初めの午(端午)の日に行われる年中行事。 土用の丑の日…土用(立秋前の18日間)の丑の日。風呂に入ったり、灸をしたり、「ウ」のつく食べ物を食べるとよいとされた。 亥の子…旧暦10月の亥の日に行う刈上げ行事。 酉の市…11月の酉の日の鷲神社で行われる祭礼の際、神社境内に立つ市。 子の日祭…ネズミが大黒天の使獣と考えられたところから、子の月(11月)の子の日に行われた。 丑紅…寒中に作った紅は質が良いとして丑の日に「丑紅(寒紅)」を売る行事。 戌の日…犬はお産が軽いとされることから、帯祝いなどにはこの日を選ぶ風習がある。
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