幕張駅南口からの撤退と海浜幕張駅への乗り入れ
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「千葉シーサイドバス」の記事における「幕張駅南口からの撤退と海浜幕張駅への乗り入れ」の解説
幕張駅南口を起点に路線を開設した東洋バスであったが、昭和40年代になると、総武本線・京成千葉線の踏切や狭隘な南口商店街を通過することが、運行の支障となってきていた。また、新道(現在の国道14号)の開通に伴う交通規制により、駅南側で大幅な迂回を強いられた時期もあった。こうしたことから、東洋バスは幕張発着路線の全てを南口から撤退させることとなり、以後しばらくは駅の北側のみで路線を運行していた。 その後、1985年頃に幕張海岸側の埋立地が利用され始め、京葉線も開通した。京葉線が開通する少し前から、京成電鉄が幕張本郷駅〜免許センター(中瀬線、現・新都心幕張線)を開通し、海浜幕張駅の開業後、同駅への乗り入れを行った。また、千葉海浜交通も本数は少ないものの、幕張駅入口〜海浜幕張駅線等を開通した。 一方、幕張駅前に本社があるにも関わらず、東洋バスは当初この地域に乗り入れをしなかったが、1991年に長作町〜海浜幕張駅間の路線を開設し、6往復の運転を開始した。この路線は、幕張駅西側にあった開かずの踏切を避けるために、武石インター入口から京葉道路に入り、幕張インターまで行ったあと国道14号線に降り、幕張駅側に引き返して、海浜幕張駅に至るという経路であった。この経路では幕張駅の近傍は通らなくなるため、海浜交通の幕張駅入口に最も近いところにファミールハイツ停留所という独自の停留所を設けた。しかし、利用者は少なく、迂回経路の京葉道路が大渋滞すると、踏切経由に変わることがあるなど、実用的な路線ではなかった。 その後、1997年に千葉市美浜区打瀬に幕張ベイタウンができた。これにより、平和交通と京成電鉄が海浜幕張駅から、千葉海浜交通が稲毛海岸駅からのアクセス路線を新設したが、東洋バスも幕張駅からのアクセス路線として幕張駅入口〜ベイタウン循環線を新設した。ターミナルは千葉海浜交通の幕張駅入口を使用した。同時に、幕張駅入口〜海浜幕張駅線が開通したが、これは長作町〜海浜幕張駅線の区間便のような意味合いもあった。 しかし、これらの海浜幕張地区における路線はあまり認知されることがなく、2001年6月1日のダイヤ改正で長作町〜海浜幕張駅線、および幕張駅入口〜海浜幕張駅線は平日1往復程度になり、ベイタウン線は廃止された。こうして2003年の千葉シーサイドバスへの転換を迎えるのである。
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