工芸品の部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 04:17 UTC 版)
金工、漆工、染織、陶磁、刀剣、甲冑など各種のものがあり、このうち刀剣類が全体のほぼ半数を占めている。金工は梵鐘、仏具など仏教関連のものが多い。漆工は硯箱、手箱などがあり、日本漆工の特色である蒔絵と螺鈿を併用した作品が多い。染織は袈裟類のほか奈良国立博物館の刺繡釈迦如来説法図、當麻寺の綴織当麻曼荼羅図など、やはり仏教関連のものが多い。陶磁器については国宝指定物件は比較的少ない。少ない指定物件の中では曜変天目茶碗(静嘉堂文庫ほか)など、中国製品の多いのが目立つ(2019年現在、全14件中、中国製は8件を占める)。刀剣は太刀、短刀などの刀身のみ指定されているものと、飾剣(かざりたち)のようにおもに外装が指定対象になっているものとがある。このほか、1つのジャンルに納まらないものに熊野速玉大社、厳島神社、鶴岡八幡宮などの「古神宝類」がある。これらは各神社の祭神に奉納された衣服調度類一括で、1件のうちに染織、漆工、刀装具など各種のものを含む。
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