工事契約と支払方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/16 17:30 UTC 版)
庭園工事は金額も少なく、短期間の工事が多いため、多くの場合工事契約が行なわれていないようで、つまりは紳士契約の場合が多い。ただ工事が順調に進行して施主が納得できるような出来ばえであれば問題はないが、予想もしなかったことが発生したり、請負業者の一方的な都合で、工期が不当に長びいたり、池泉工事の漏水など、いろいろ予期しないトラブルの発生することもある。その他枯損樹木の補償等の問題もある。そこで、こうした不安を除き安心して工事を依託し、業者も責任を自覚して工事を推進して行くためには、正確な契約、書面での契約締結を結ぶことが望まくなる。 契約書は、設計書がその中心ともなるものなので、まずそれを整理する。施主も業者もその内容を十分理解し、その線に沿って工事を進めていく。設計書には材種、材質、数量、工法等から、アフターサービスや枯保証なども、細かく記入する 明細書には詳細に数量·単価等も記入して、一式という不明確な文字はなるべく使わない。工事の途中に変更があれば、最終時に精算するよう明記する。 なお、請負金額の支払方法·工事竣工期日、工事中請負人の履行すべき義務、工事が第三者に影響した場合の請負者の義務、非常事変を生じた場合に関する事項、仕様書その他の規定に疑義の生じたときの処置に関する事項等も記入する。小工事の場合は、もっと簡略なもので対応し得る。 庭園工事は特殊の場合を除いて金額も比較的少ないため、竣工後に精算のうえ支払うことが多い。数百万円ぐらいの工事の場合には、(業者により)分割支払いが行なわれることもある。着工時に3分の1、中間で3分の1、完成後に残りの3分の1を、工費1、000万円以上になると、工期もやや長期にもわたることもあるため、毎月1回工事の出来高に応じて支払う方法、出来高払いのケースもある。
※この「工事契約と支払方法」の解説は、「庭園工事」の解説の一部です。
「工事契約と支払方法」を含む「庭園工事」の記事については、「庭園工事」の概要を参照ください。
- 工事契約と支払方法のページへのリンク