小物忌神社 (酒田市飛島)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小物忌神社 (酒田市飛島)の意味・解説 

小物忌神社 (酒田市飛島)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 02:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
小物忌神社

小物忌神社 拝殿
所在地 山形県酒田市飛島字中村甲178
位置 北緯39度11分45秒 東経139度33分13秒 / 北緯39.19592度 東経139.55369度 / 39.19592; 139.55369 (小物忌神社)座標: 北緯39度11分45秒 東経139度33分13秒 / 北緯39.19592度 東経139.55369度 / 39.19592; 139.55369 (小物忌神社)
主祭神 級長津彦命級長戸辺命
社格 式内小社論社・旧郷社
創建 不明
本殿の様式 切妻造
例祭 4月20日
主な神事 鳥海山火合せ神事(7月14日
地図
小物忌神社
小物忌神社 (山形県)
テンプレートを表示

小物忌神社(おものいみじんじゃ)は、山形県酒田市の離島、飛島にある神社である。旧社格は郷社[1]。なお、酒田市内には同名の神社がもう1社ある。

祭神

由緒

創建年代は不詳。社伝では大和国龍田大社からの勧請であるという。式内社の論社とされ、『神名帳考証』巻5には[2]、小物忌神社が今は飛島にあり、伝承によれば祭神風神で、『古事記』に言う和久産巣日神であると記載されている[3]

『山形縣神社誌』によれば、元文3年(1738年)社名を大宮神社と改めたところ、小物忌神社の名を獲得しようと至るところに小物忌神社を称する神社が現れたのだと言う。さらに同書によれば、何の証左も無く小物忌神社を称する神社が続出したことを慨した酒田市財団法人光丘文庫長の白崎良弥が、私費を投じて調査した結果、飛島の大宮神社こそが小物忌神社であることを突き止め、陳情活動などの末、昭和17年(1942年7月10日付けにて社名を小物忌神社へ変更することが認められたとしている。

年表

  • 龍田大社からの勧請という
  • 元慶2年(878年)8月 - 従五位下勲九等(但し、式内小物忌神社に対して)
  • 元慶4年(880年) - 従五位上昇叙(同上)
  • 元文3年(1738年) - 社名を大宮神社と改める
  • 昭和17年(1942年)7月10日 - 社名を小物忌神社に復する

境内の風景

交通

  • 酒田港から定期船とびしまで勝浦港に移動(1日1便、航行時間約75分)後、徒歩約20分

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 昭和21年(1946年)1月に県社昇格に該当するものと認められた(『神社名鑑』)。『山形縣神社誌』には、大宮神社であった時代に村社あるいは県社に列せられていたような記述が見られる。
  2. ^ 『神名帳考証』は『神祇全書 第1輯』所収。
  3. ^ 風神は龍田大社の祭神と同じであるが、『古事記』における風の神は志那都比古神である。志那都比古神は、『日本書紀』において級長津彦命と表記されるが、伊奘諾尊が朝霧を吹き払った息から生まれた級長戸辺命(しなとべのみこと)の別名であるとされる(四神出生段一書第6)。和久産巣日神は五穀・養蚕の神で、豊受比売命の親神である。

参考文献

  • 佐伯有義 編 『神祇全書 第1輯』 皇典講究所 1906年10月 (1971年に思文閣より複製版が出されている)
  • 谷川健一 編 『日本の神々 -神社と聖地- 12 東北・北海道』 白水社 1984年6月
  • 神道大系編纂会編 『神道大系 神社編28 出羽国』 神道大系編纂会 1990年3月
  • 山形県神社庁五十周年記念事業実行委員会出版部 編 『山形縣神社誌』 山形県神社庁 2000年4月
  • 神社本庁調査部編『神社名鑑』、神社本庁、昭和38年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小物忌神社 (酒田市飛島)」の関連用語

小物忌神社 (酒田市飛島)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小物忌神社 (酒田市飛島)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小物忌神社 (酒田市飛島) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS