対局例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:56 UTC 版)
2004年5月19日放送のフジテレビ系『トリビアの泉』で、「将棋には804枚の駒を使うものがある」というトリビアとして紹介され、番組では伊藤博文六段と安用寺孝功四段(段位はいずれも当時)による対局が行われた。駒の種類が多数あるため駒の動き方のルールブックを用意してそれに目を通しながら打ち、取った駒は使うことはできないため枚数を減らしていくことに専念、数度の休憩休眠を挟み、対局時間32時間41分(3日間)の末、3805手で先手安用寺が勝利した。これが公式記録上、史上初の大局将棋の対局とされる。対局後、安用寺は「もう二度とやりたくない」、伊藤は「負けて悔しさはない」と語っている。非公式な対局としては、上記テレビ番組の放送以前に、インターネット匿名掲示板『2ちゃんねる』(当時)内「囲碁・将棋板」(当時)のスレッド「大局将棋を指しましょう」にて、2003年2月頃〜2004年12月2日にかけ、参加者を交替しつつ対局が行われたという記録が存在する(915手で後手の投了により先手が勝利した)。 先述の古作は、「(上述の対局事例から分かるように)対局には長時間を要するため遊戯としての面白みに欠けていること」「大局将棋について解説した文書が他に見つかっていないこと」から、あくまで壮観な駒の配置の将棋を創作して権威を示すために作られたものであり、実際に遊ばれることはなかったとしている。 メディア上において大局将棋が紹介されるまでは、上記テレビ番組放映の13年前に当たる1991年の日本映画『王手』(赤井英和主演、阪本順治監督)の終盤で、若山富三郎演ずる元真剣師が設けた対局で用いられた泰将棋(作中での名称は平安大将棋)が世界最大の将棋および盤上遊戯として紹介されていた。
※この「対局例」の解説は、「大局将棋」の解説の一部です。
「対局例」を含む「大局将棋」の記事については、「大局将棋」の概要を参照ください。
- 対局例のページへのリンク