富士通製品の64ビットOSへの対応の遅れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 16:26 UTC 版)
「親指シフト」の記事における「富士通製品の64ビットOSへの対応の遅れ」の解説
Windows XP以降のWindows系OSでは、64ビットバージョンがリリースされたが、これらに対する富士通側の対応は遅れた。 また、親指シフトキーボードのドライバが付属していたJapanistも2003年2月に発売された「Japanist 2003」が長らく最終バージョンとなっており、Windows 7発売により64ビット環境が普及した後も64ビット環境への対応が未公表の状態が続いた。このため、親指シフトキーボードでは64ビットOSの環境では本来の使用感とは大幅に異なる状況を余儀なくされ、富士通製品を利用してきた親指シフトキーボードのユーザーにとっては、64ビット環境への移行に際して、キーボードドライバが無いことが大きなネックとなり続けた。 2010年には富士通が新型の「携帯型親指シフトキーボード」であるFKB7628シリーズを開発・発売したものの、これにしても当初はドライバが対応するOSは従来のキーボードと同じく32ビットバージョンのみであり、「Japanist 2003」のエミュレーション機能を使用することを前提としたものであったため、64ビットOSには対応できない状況であった。 そのため、64ビットOSで親指シフト規格を使うためには、有志により作成された「親指シフトエミュレータ」を使う以外に、有効な選択肢が無いという状態が長らく続いた。 2011年7月、富士通が「Japanist 2003 体験版 (64bit)」を公開し、Windows 7 の64ビット版、日本語版で親指シフトの利用が可能になり、状況は大幅に改善された。しかし、正式なドライバとソフトウェアのアップデートはさらに翌2012年3月まで待つこととなった。
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