寄付の増加と論争、撤去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 14:45 UTC 版)
「カードローナのブラ・フェンス」の記事における「寄付の増加と論争、撤去」の解説
報道による知名度の高まりによって、ブラジャーの数は爆発的に増加した。フェンスにブラジャーを寄付する人々の中には、亡くなった妻のブラを寄付して思い出を残そうと考える夫や、ジョーク好きだった亡母のブラを寄付して供養を行う娘なども含まれていた。 一方、ブラ・フェンスの規模と知名度が大きくなるにつれ、批判的な意見も大きくなった。フェンス沿いの道路を通行する運転手が、見物や写真撮影のために一時停止を行うことで、交通事故が引き起こされるという意見や、ワナカ近郊で多数が学んでいる日本人留学生の気分を害するだろうという主張があった。 これに対し、フェンスに隣接する牧羊場の主で、私的にフェンスの維持管理を行ってきたジョン・リーは、彼のもとに寄せられる手紙の90%はフェンスに対して肯定的であり、フェンスはこの地域で最も人気の撮影場所であると反論した。 2006年4月、地元議会はフェンスは目障りで交通の妨げになるものと判断し、1,500枚以上に達していたブラジャーの撤去を命令した。 撤去に際して2006年9月、世界で最も長いブラジャーの鎖を作る試みが、ワナカ近郊で開催された年次祭で行われた。このイベントのために、ニュージーランド以外にもアメリカ合衆国・イギリス・スペイン・ドイツ・オーストラリアからブラジャーが寄付された。イベントで作られたブラジャーの鎖は7,485枚分・長さ約5キロメートルで、世界記録には10万枚以上も足りなかったものの、このイベントで1万ニュージーランド・ドルの寄付金が集まった。
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