実用化への問題とは? わかりやすく解説

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実用化への問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 00:19 UTC 版)

ワームホール」の記事における「実用化への問題」の解説

通過可能なワームホール考えることは研究上の遊びでもあり、キップ・ソーン (Kip Thorne) らの1988年論文端緒市民権得ている。小説コンタクト Contact」を執筆中だったカール・セーガン (Carl Sagan) が、地球外生命との接触可能になるようなシナリオをなんとか科学的に作れないか、とソーンに話を持ちかけたのがきっかけだったという。ソーンらは「通過可能であるワームホール (traversable wormhole)」を物理的に定義しアインシュタイン方程式の解としてそれが可能かどうか調べた。そして、「もし負のエネルギーをもつ物質存在するならば、通過可能なワームホールアインシュタイン方程式の解として存在しうる」(負のエネルギー存在実験により確認済み。米ワシントン州立大学研究者らが発表)と結論し、さらに、時空間ワープタイムトラベルをも可能にすることを示した。ただし、ここでの研究は、現在の技術では制御難し高密度(中性子星中心部ほど)の負のエネルギー存在前提としており、また、どうやってワームホール通過するのか、あるいは出口がどこなのかは全くの未知問題として棚上げされた上で研究である。 後に、ソーン考えたワームホール解は不安定解であることが数値計算から報告されている。数値計算ではワームホールを正の質量をもつ粒子通過した場合ワームホール加速度的に潰れてブラックホール変化してしまうという結論得られている。そのため通行可能なワームホールは自然なままでは一度きりしか使えない一方通行の道になってしまう。しかしもし通行のたびに旅行者加えた擾乱の分だけワームホール人工的な補正加えて恒久的に維持し続けられるなら、相互通行使用できるということ数値計算から導かれている。

※この「実用化への問題」の解説は、「ワームホール」の解説の一部です。
「実用化への問題」を含む「ワームホール」の記事については、「ワームホール」の概要を参照ください。

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