実写作品の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 16:12 UTC 版)
実写作品において一般的に防音された屋内スタジオでの収録では台詞も同時録音し、屋外などの撮影で明瞭に台詞が収録されない場合にアフレコ(アテレコ)が行なわれることが多い。「身につけている衣装が雑音を出す」、「送風機などの機材を使用している」、「水などの雑音を出すセットが組まれている」などの場合は屋内でもアフレコが行われる。アフレコを嫌う俳優もおり、演技の質が下がることもあるといった理由から、イギリスの音響効果技師、ポール・マクファデンは「アフレコは最終手段であり、撮影時の録音を使うことが望ましい」としている。スローモーション時、代役(スタント)などのシーンでは、アフレコが必須となる場合もある。 また、製作予算節減のためにアフレコを行うことがある。これは「現場で同録するためのスタッフや機材を配置できない」「台詞の演出上の言い回しを気にすることなく撮影のスピードアップをしたい」という事情があるからである。また、日本のピンク映画でも台詞だけアフレコしている作品が多いが、作品の性質以外に予算上の理由があるからである。 香港映画の場合1990年ごろまではアフレコが主流であった。これは香港映画の場合広東語の公開となるが、広東語映画として発表すると外国映画扱いとなって輸入関税が掛かったため、声優の職場確保、英語や広東語、北京語などの多言語収録を容易にするためにアフレコですべての音源を録音していた。
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