宗教における生命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 14:26 UTC 版)
多くの宗教においては、死後の世界もしくは、輪廻、転生などがあると考えられている。この場合、人間の主体、存在の本質、あるいは人格そのものを、魂、霊魂と呼ぶ。生命と霊魂を同一視するかどうかは、様々である。 古代インドのヴェーダや仏教では、人間の命と動物の命は同列的に扱われていた。仏教では、人間が動物に転生する考えなども見られるし、宗教家が動物を食べることはあまりよくないとする例もある。またジャイナ教では、虫を踏み潰して無駄な殺生をすることがないよう、僧侶は常にほうきを持ち歩くという習慣も見ることができる。 一方、キリスト教では、人間と動物の生命は全く別のものとする傾向が強く、人間という存在は「神によって命を吹き込まれたもの」であり特別な存在である。さらに言えば、「命を失った者」と背信者を呼ぶ比喩が存在し、「命を得た者」「永遠の命を得た者」と神を信じるようになった者、天国に至る権利を得た者を呼ぶ場合がある。
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